夜尿症症診療ガイドラインについて

抗コリン薬について

作用機序 抗コリン作用および平滑筋直接作用によって排尿運動抑制作用を発揮し、初発尿意量や最大膀胱容量の増加ならびに膀胱の無抑制収縮を減少させる。
効果 海外での(昼間)尿失禁を伴わない夜尿症に対するオキシブチニン塩酸塩10mgとプラセボによる二重盲検試験の結果では、両群の有効率に有意差は認められていない。日本でのオキシブチニン塩酸塩の夜尿症に対する有効率は8.3%、塩酸プロピベリン10~20mgでの検討では、9.7~24%と報告されている。
主な副作用 便秘、下痢、ドライアイ、口渇、吐気、味覚異常など
留意点 小児への投与の安全性が確立しておらず、副作用出現には注意が必要である。
治療開始後1~2カ月で効果がない場合には、中止か、他治療法と併用する。
抗コリン薬は、(昼間)尿失禁の改善や機能的最大膀胱容量の増大が認められることから、尿失禁、頻尿や尿意切迫感等の症状を有する過活動膀胱による低膀胱容量の夜尿症に適応と考えられる。
投与法

夕食後ないし就寝前投与する。

  • コハク酸ソリフェナシン(ベシケア®) 2.5 or 5mg/回を1日1回
  • イミダフェナシン(ウリトス® /ステーブラ® )0.1 or 0.2mg/回を1日1-2回
  • 酒石酸トルテロジン(デトルシトール®)2 or 4mg/回を1日1回
  • オキシブチニン塩酸塩(ポラキス®) 2 or 3mg/回
  • オキシブチニン塩酸塩テープ(ネオキシテープ®)73.5mg1日1回貼付
  • プロピベリン塩酸塩(バップフォー®) 10-20mg/回を1日1-2回
  • プロパンテリン臭化物(プロパンサイン®)15mg/回を1日3~4回

※「夜尿症」の適応は有していません。

出典:河内明宏ほか:夜尿症研究10:5-13,2005:夜尿症診療のガイドラインより抜粋・一部改変