治療について

夜尿症治療の心構え

治療の原則「起こさず、焦らず、怒らず、ほめる、比べない」

1夜尿(おねしょ)はありふれた子供の症状
夜尿(おねしょ)はありふれた子供の症状です。性格や育て方は夜尿症とは関係ありません。
精神論・根性論で起きるものではなく、またどうにかなるものでもありません。
2治療の原則は「起こさず、焦らず、怒らず、ほめる、比べない」
治療の原則は「起こさず、焦らず、怒らず、ほめる、比べない」です。お子さんやご自分を責めないでください。そして、治療に関して約束が守れたり、夜尿がなかった日はしっかりと「ほめて」あげましょう。
3治療の中心は「お子さん」です
夜尿症の治療では、お子さんが中心です。本人の治そうという意欲と保護者の協力が何より大事なのです。

夜尿症診療の一般的な流れ

実際の治療方法や期間には、個人によって違いがありますが、大まかな流れをご紹介します。

夜尿症治療の流れ

初回受診

初めて受診される場合は、患者様の状態を確認するために「尿検査」と「問診」を行います。

尿検査
  • 臓器そのものの疾患である可能性の除外
  • 薬物治療に適応しているかどうかの確認
問診
  1. 生活改善をするために現在の生活習慣を確認
  2. 昼間にもおもらしをする、便をもらしてしまうなど臓器そのものに疾患がないかを確認

※専門的な治療が必要と判断されれば、専門医に紹介される場合があります。

夜尿相談シート

おねしょスッキリ!/夜尿相談シートの活用

当サイトで「おねしょスッキリ!/夜尿相談シート」を紹介しています。この資料で、お子さまの現在の状況を確認することができます。

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生活改善リスト

夜尿症治療の基本は、生活改善に取り組むことです。この取り組みは、お子様の約2~3割が生活改善の実施のみで夜尿しなくなる、と言われるほど重要です。

規則正しい生活をする
夜更かしや不規則な生活は夜尿を悪化させます。早寝、早起き、決まった時間の食事を心がけましょう。朝食と昼食は、しっかり食べましょう。夕食は控えめにして、できるだけ寝る3時間前までに済ませましょう。
水分の取り方に気を付ける
寝る前に水分を摂り過ぎると、夜尿につながります。ただし、水分はからだにとても大切ですので、朝食と昼食ではたっぷり取ってください。昼食の後からは水分(ジュース、お茶、牛乳など)を控えめにし、夕食時から就寝まではコップ1杯程度までの水分摂取にとどめましょう。
塩分を控える
塩分の取り過ぎは、のどの渇きからおねしょの原因となる水分の取り過ぎにつながります。また塩分の取り過ぎは、水分を取り過ぎていない場合でも、おねしょの原因になります。
夜中、無理にトイレに起こさない
夜中に無理にトイレに起こすと、寝ている時間におしっこをする習慣がつきおねしょが治りにくくなることがあります。
寝ているときの寒さ(冷え)から守る
冷えは、尿が作られる量を増やし、膀胱が縮小することにつながります。特に冬は、下着を重ね、靴下を履き、ダウンベストを着る等により、体幹を冷えから守り、温かくして寝ましょう。
寝る前にトイレにいく
トイレに行ってから寝る習慣をつけましょう。
布団に入り30分~1時間経っても寝付けないときには、もう一度トイレに行きましょう。

ダイアリー

生活改善の記録をつけよう

毎日の生活をダイアリーに記録しましょう。ダイアリーには、生活改善への取り組み、毎日のおねしょの有無などを記録します。記録することでお子さまの体の状態や問題点が明確になります。医療機関では、このダイアリー等を参考に、夜尿症の診断・治療を行います。

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治療の開始

生活改善の内容をしっかり守っても夜尿が改善しない場合に、ダイアリーの結果等を参考にして、治療についてが決定され、薬物治療やアラーム療法を受けることになります。

薬物療法

  1. 抗利尿ホルモン薬(内服薬/点鼻薬)
    尿を濃縮してその量を減らすはたらきがあります。
    水なしで飲む内服薬と点鼻薬があります。
  2. 抗コリン薬(内服薬/テープ薬)
    膀胱の緊張を取ることにより、収縮がおさえられ、尿を溜めやすくするはたらきがあります。
    内服薬(水なしで飲むタイプもあり)とテープ薬があります。
  3. 三環系抗うつ薬(内服薬)
    上記の薬剤で効果が不十分の場合には、補助的に使われることがあります。
    内服薬があります。

アラーム療法

寝る前にお子さまのパンツに小さなセンサーをつけることで、尿でパンツが濡れるとアラームが鳴る条件づけ訓練法です。
夜尿後直ぐにアラームで知らせて本人に認識させ、それを繰り返すことにより夜間の蓄尿量が増して、夜尿量の減少、夜尿回数の減少へつながり、夜尿の時間帯が徐々に朝方へ移行して治癒に至ると考えられています。

主なアラーム機器
  • おねしょモニターウェットストップ3
  • おねしょアラームピスコール
  • ちっちコール4

アラーム療法について詳しくはこちら

評価

2週間~3ヶ月後に治療に対する評価を行います。生活改善の内容をしっかり守っても夜尿が改善しない場合は専門医へ紹介し、さらに専門的な治療を受けます。

治療のゴール

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