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おねしょ体験談/夜尿アラームを使っておねしょ前に目が覚めるように

たろうくん、一博パパ、亜矢子ママ

たろうくん(仮名)、パパ、ママ
治療期間(夜尿アラームを外したときまで) 約3年

おねしょの治療には、夜尿アラーム*1を使う方法もあります。

現在、小学6年生になるたろうくんは、生まれつきの便秘で苦しんでいました。それがおねしょにも関係したそうです。完治までの数年を振り返ってもらいました。

*1 夜尿アラーム:寝る前にお子さまのパンツに小さなセンサーをつけることで、おしっこでパンツが濡れるとアラームが鳴る条件づけ訓練法です。

新生児の頃から深刻な便秘症

新生児の時から便秘症

-便秘とおねしょの関係とは?

たろうは新生児のときでも1週間に1回程度しかウンチが出ないほどの深刻な便秘症でした。それが悪化して、2歳の頃には病院でソフトボール大の便を泣きながらかき出してもらったこともあったんですよ。

小児外科で便秘薬を処方してもらい、だんだん自分の力でウンチを出せるようになりましたが、5歳までは肛門が痛いのとその恐怖のためか、いっさいトイレでウンチができず、オムツで処理していました。

おねしょも続いていたので、小学2年生のときに夜尿の専門医を受診し、おしっこの濃度や量を調べてもらったところ、膀胱が小さいタイプ、「膀胱型」の夜尿症と診断されました。

やはり同年代と比べて1回の尿の量が少なく、回数が多かったんですね。今思えば、ウンチがたまって常に腸が張った状態なので、その分、膀胱が圧迫されていたのかもしれません。

大学病院での精密検査へ

-つまり、おしっこがあまりためられない体質だったから、もらしやすかった?

そう思います。それで数種類の薬を処方してもらいました。おしっこが出にくくなる薬だったと記憶しています。それでもおねしょが減る気配はありませんでした。お泊まり行事も多い地域なので、だんだん心配になってきましたね。

そこで、先天性の疾病を疑って、小学4年生の秋ごろに大学病院で精密検査をすることにしました。超音波検査で膀胱が小さいことは判明したのですが、それだけでなく膀胱に尿意を伝える機能が3~5歳のレベルであることもわかりました。

まずは体質改善で、水分をしっかり摂ることに

-それで夜尿アラームを使うことに?

いいえ、「まずは体質を改善しましょう」と先生から言われました。たろうは小さい頃から水分をあまり摂らない子どもで、それが便秘の原因の1つだったと思いますが、「しっかり水分を摂って、しっかり(おしっこを)出す身体にしましょう」と。

それで、学校に麦茶の入った水筒(1L)を持参して、なるべく午前中に飲むようにしたんです。すると、半年ほどするとおしっこの量が明らかに増えてきたことがわかりました。

夜尿アラームを使った治療をスタート

夜尿症アラームでおねしょ対策

-体質改善後のステップは?

「薬での治療」と「夜尿アラームを使った治療」の2つの説明を受けました。たろうは睡眠の質があまりよくない、いわゆる寝つきの悪い子なんですね。それで尿意が脳に伝わりにくいのではないかと指摘されました。そのため、小学5年生に上がる前に、機械的に尿意の伝達を促す効果が期待できるという夜尿アラームを使うことにしました。

-使用に負担はなかったですか?

そうですね。夜尿アラームはネット通販で購入(約7,000円)しました。健康保険は使えませんから全額負担です。「ピーピーピー」と鳴って振動もあるので、(一緒に寝ている)家族が夜中に起きてしまうというデメリットはありましたが、薬の場合、やめたら再発するのではという不安が正直あったので、根本的な改善を目指しました。

-使った結果は?

最初のうちはおねしょをして音が鳴ってもぜんぜん起きませんでしたが、尿意が脳に伝わり始めたのか、おねしょをしてしまう前に起きることが少しずつ増えてきましたね。また、以前は午前2~3時ごろにもらすことが多かったのですが、だんだん朝方までガマンできるようにもなりました。

朝一番の尿量も以前は120~130mlだったのが230ml程度まで増えました。同学年の子どものいわゆる「ガマンおしっこ」の容量は300~350ml程度なので比較するとまだまだ少ないのですが、膀胱も順調に成長しておしっこをためられるようになったようです。

自分の意志で乗り越えたことが大きな自信に

おねしょ克服!

-治療を通じて感じたことは?

使い始めて半年ほどたって、「1週間アラームが鳴らなかったら外そう」と言っていたんですが、それでも3~4日目あたりで失敗してしまいました。

そんな折、地域での合宿があって「どうする?」と聞いたら、「パンツだけで大丈夫!」って。自分の意志でおねしょをしないように乗り越えたことで、大きな自信になったようです。

おかげさまで、おねしょの治療を通じて自立心が育ったと感じています。

(2015年5月取材)

参考資料:
冨部志保子:バイバイ、おねしょ!別ウィンドウで開きます 朝日新聞出版, pp108-111, 2015

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