おねしょの基礎知識
おねしょとADHD(注意欠如・多動症)の関係について
夜尿症の約30%でADHDが合併しているとされています。
ADHD(注意欠如・多動症)は、小児期にはまれではない疾患です。
夜尿症では約30%でADHDとの合併があるとされています。
ADHD(注意欠如・多動症)とは?
年齢あるいは発達に不相応に、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)などの問題が、生活や学業に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヵ月以上持続していることと定義されています。約5%のこどもがADHDと診断されています。
ADHDと夜尿症を持つ子どもの場合、夜間の水分制限や排泄習慣を守りにくい、下着が濡れている感覚が鈍い、などのことから夜尿症が治りにくいことも指摘されています。
治療は、ADHD自体の治療を夜尿症より先に、または同時に行います。
日本夜尿症学会 編. 夜尿症診療ガイドライン2021.p126. 診断と治療社 2021.
金子一成. 小児科医が知っておきたい夜尿症のみかた. 南山堂. 2018.
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