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昼間のおもらし
昼間尿失禁とは
昼間のおもらしは「昼間尿失禁」と言い、排尿に関わる臓器・器官(尿道、尿管等)や機能(膀胱で尿が溜まりにくい等)に異常がある場合があります。
トイレを我慢できない(=「過活動膀胱)子どもは小学校入学時の20%にみられ3)、実際に漏らしてしまう(=「昼間尿失禁」)子どもは6%にみられ4)、小学校入学時点では尿失禁がある子どもは2名程度(30名クラスの場合)と想定されます。
昼間尿失禁を就学時健診でチェックする意義
- ●高学年で行う宿泊を伴う学習体験時に無理なく参加するため
[病院での治療に数年かかる場合がある] - ●夜尿症はいじめよりもストレスが高く、夜尿が長引くと、自尊心の低下、幸福度合いの低下など精神面や睡眠等に影響を及ぼし、学校生活での問題行動が増え、その結果、学業成績にまで悪影響を及ぼしたとの報告等があるため
対策
小児の腎臓内科医か泌尿器科医がいる病院で診てもらいます。大きな病院にいる専門医ですが、かかりつけの小児科医から紹介してもらうこともできます。また学校では授業中でもそっとトイレに行ける座席を選びます。
- 3)梶原充:小児内科2011:43(10), 1784-1786.
- 4)Kajiwara M: J Urol 2004: 171(1),403-407.