おねしょの基礎知識

治療って、どんなことするの?

排尿・排便をはじめとする生活習慣の改善と、薬物治療、アラームを使う治療があります。

問診、診察、検査から、その子に合った治療をはじめます。治療は主に次の3つがあります。

  • 生活指導・行動療法:
    適切な排泄の姿勢や、決まった時間に排尿に行くこと、排便の習慣、その他の生活習慣について指導を受け、おうちでやってみます。
  • 薬物治療:
    症状に合わせて次のような薬を使うことがあります。
    • 抗利尿ホルモン薬:
      尿を濃くして量を減らします
      *尿がつくられるのを妨げる働きをするホルモン
    • 抗コリン薬:
      膀胱が勝手に収縮しないよう、過緊張をとります
    • 三環系抗うつ薬(一部):
      尿意覚醒を促す、尿量を減らす、などが知られていますが、機序ははっきりとはわかっていません
  • アラーム療法:
    おねしょをすると下着や専用パッドに装着したセンサーが感知して、アラームが鳴る、バイブレーションするなどして起こしてくれるアイテムがあります。そこで自分で起きる、保護者が起こしてトイレに連れて行くというサイクルを重ねると、膀胱容量が増え、尿意で起きることなく朝までもつようになります。

羽田敦子. おうちでできる おねしょ、おもらしさよならガイド. かんき出版 2021.

日本夜尿症学会 編. 夜尿症診療ガイドライン2021.p22-40. 診断と治療社 2021.